アイディのホームページへようこそ! アイディについて 採用情報 サイトマップ お問い合わせ Go to English version!
HOME 翻訳 通訳 イベント・会議 A & V 人材派遣・紹介 SCHOOL 通信教育

第56回 (6月号)
ご質問に答えて
by 柴田耕太郎
PDFデータ
1. 2008年4月上旬号
2. 2008年4月下旬号
3. 2008年5月上旬号
4. 2008年5月下旬号
5. 2008年6月上旬号
6. 2008年6月下旬号
7. 2008年7月上旬号
8. 2008年7月下旬号
9. 2008年9月上旬号
10. 2008年9月下旬号
11. 2008年10月上旬号
12. 2008年10月下旬号
13. 2008年11月上旬号
14. 2008年11月下旬号
15. 2008年12月上旬号
16. 2008年12月下旬号
17. 2009年1月上旬号
18. 2009年1月下旬号
19. 2009年2月上旬号
20. 2009年3月上下旬号
21. 2009年4月上旬号
22. 2009年4月下旬号
23. 2009年5月上旬号
24. 2009年5月下旬号
25. 2009年6月上旬号
26. 2009年6月下旬号
27. 2009年7月上旬号
28. 2009年7月下旬号
29. 2009年9月上旬号
30. 2009年9月下旬号
31. 2009年10月上旬号
32. 2009年10月下旬号
33. 2010年1月上旬号
34. 2010年1月下旬号
35. 2010年2月上旬号
36. 2010年2月下旬号
37. 2010年3月上旬号
38. 2010年3月下旬号
39. 2010年4月上旬号
40. 2010年4月下旬号
41. 2010年5月上旬号
42. 2010年5月下旬号
43. 2010年6月上旬号
44. 2010年6月下旬号
45. 2010年7月上旬号
46. 2010年7月下旬号
47. 2010年9月上旬号
48. 2010年9月下旬号
49. 2010年10月号
50. 2010年11月号
51. 2010年12月号
52. 2011年1月号
53. 2011年3月号
54. 2011年4月号
55. 2011年5月号
56. 2011年6月号
バックナンバー
1. 2008年4月上旬号
2. 2008年4月下旬号
3. 2008年5月上旬号
4. 2008年5月下旬号
5. 2008年6月上旬号
6. 2008年6月下旬号
7. 2008年7月上旬号
8. 2008年7月下旬号
9. 2008年9月上旬号
10. 2008年9月下旬号
11. 2008年10月上旬号
12. 2008年10月下旬号
13. 2008年11月上旬号
14. 2008年11月下旬号
15. 2008年12月上旬号
16. 2008年12月下旬号
17. 2009年1月上旬号
18. 2009年1月下旬号
19. 2009年2月上旬号
20. 2009年3月上下旬号
21. 2009年4月上旬号
22. 2009年4月下旬号
23. 2009年5月上旬号
24. 2009年5月下旬号
25. 2009年6月上旬号
26. 2009年6月下旬号
27. 2009年7月上旬号
28. 2009年7月下旬号
29. 2009年9月上旬号
30. 2009年9月下旬号
31. 2009年10月上旬号
32. 2009年10月下旬号
33. 2010年1月上旬号
34. 2010年1月下旬号
35. 2010年2月上旬号
36. 2010年2月下旬号
37. 2010年3月上旬号
38. 2010年3月下旬号
39. 2010年4月上旬号
40. 2010年4月下旬号
41. 2010年5月上旬号
42. 2010年5月下旬号
43. 2010年6月上旬号
44. 2010年6月下旬号
45. 2010年7月上旬号
46. 2010年7月下旬号
47. 2010年9月上旬号
48. 2010年9月下旬号
49. 2010年10月号
50. 2010年11月号
51. 2010年12月号
52. 2011年1月号
53. 2011年3月号
54. 2011年4月号
55. 2011年5月号
前リシーズのデータ
PDFデータ
1. 2007年1月上旬号
2. 2007年1月下旬号
3. 2007年2月上旬号
4. 2007年2月下旬号
5. 2007年3月上旬号
6. 2007年3月下旬号
7. 2007年4月上旬号
8. 2007年4月下旬号
9. 2007年5月上旬号
10. 2007年5月下旬号
11. 2007年6月上旬号
12. 2007年6月下旬号
13. 2007年7月上旬号
14. 2007年7月下旬号
15. 2007年9月上旬号
16. 2007年9月下旬号
17. 2007年10月上旬号
18. 2007年10月下旬号
19. 2007年11月上旬号
20. 2007年11月下旬号
21. 2007年12月上旬号
22. 2007年12月下旬号
23. 2008年1月上旬号
24. 2008年1月下旬号
25. 2008年2月上旬号
バックナンバー
1. 2007年1月上旬号
2. 2007年1月下旬号
3. 2007年2月上旬号
4. 2007年2月下旬号
5. 2007年3月上旬号
6. 2007年3月下旬号
7. 2007年4月上旬号
8. 2007年4月下旬号
9. 2007年5月上旬号
10. 2007年5月下旬号
11. 2007年6月上旬号
12. 2007年6月下旬号
13. 2007年7月上旬号
14. 2007年7月下旬号
15. 2007年9月上旬号
16. 2007年9月下旬号
17. 2007年10月上旬号
18. 2007年10月下旬号
19. 2007年11月上旬号
20. 2007年11月下旬号
21. 2007年12月上旬号
22. 2007年12月下旬号
23. 2008年1月上旬号
24. 2008年1月下旬号
 時々、読者からのお便りをいただいてうれしくなる。
 先日、昔に私の教室で学ばれ、今は立派な中堅出版翻訳家となっている方から、久々のお便りをいただいた。本コーナーを楽しみにしているとのこと、有難いかぎりだ。そこで二つの質問を出されたので、前後関係の脈絡が分からないが、与えられた範囲で考えられる解答を出しておこう。
一つ目のご質問。
Time after time we learn that which we fear most in life never happens, or never happens exactly as we had dreaded.
ここ何故、
dreaded でなく過去完了になっているのでしょうか。
never happen 自体に never happened が含意されるからでしょうか。

(私の答え)
まず、構文分析。
Time after time/ we 1<learn>2<> [3<{that (which we fear most in life)} {never happens}, 4<or> {never happens (5<exactly as> we had 6<dreaded>)}>].
1 learn: 学んで身に着ける。
例:
Learn that which is worth remembering.(覚えるだけの値打ちのあることを学びなさい)。
この現在形、またこの
learn の目的語となっている節内の現在形 happens は、事実・真理・習慣・反復を示す「学ぶものである」
2 接続詞 that が省略されている
3 S [←M] V1 or V2 Mの形
4 A or Bの形で、
(1)選択(AかBどちらか)
(2)列挙・譲歩(AとかB)
(3)言い換え(AすなわちB)、のうち(2)か(3)
5 exactly as: exactly as 以下に掛かる「…とそっくり同じように」
6 dread: 畏怖する(ここでは自動詞)
直訳 「しばしば我々は、我々が人生で最も恐れていることは決して起こらない、とか(もっと言えば)決して畏怖していた通りには起こるものではない、と学ぶものである」
この現在形は事実・真理(そういうものである)を示し、never happened が含意されわけではありません。had dreaded は過去形 dread の代用で、意外性、不安の感情を強調するものです。

例1: “Then, you will lose your citizenship.” “I hadn't thought of that.” 「そうしたら、君は市民権を失うよ」 「そんなことは思ってもみなかった」 have dreaded としてもよいでしょうが、現在との対比が意識されることになるでしょう。

例2: She had dreaded this as soon as the idea was put into her head. 「その考えが頭に入るや、彼女はこのことをひどく恐れたのだった」 She dreaded としたいところですが、恐怖が含意されるのでこれでよいのです。
二つ目のご質問。
I can’t fathom the connectionat least, to my mind, there’s no link between swimming and her folks splitting upbut I guess a reason is where you find it.
で、but 以下は「おそらくそこには何らかの理由があるのだろう」と訳してよいでしょうか。

[構文分析]
I can’t 1<fathom> 2<the connection>3<>at least(4<,> 5<to my mind>4<,>) there’s no 6<link> 7<between> swimming 7<and> 8<her folks> 9<splitting up>3<>10<but> I 11 <guess>[12<a reason> is 13<where> 14<you> 15<find it>].
1 「…を推測する」「…を理解する」
2 「関係」「つながり」
3 挿入の印
4 さらに挿入を示すカンマ
5 「自分の考えでは」
6 「つながり」connection の言い換え
7 「AとBとの間の」
8 one’s folks で「家族」
9 「破局を迎えること」
10 前節との対比を導く but
11 「推測する」fathom の言い換え
12 a は(1)数(一つ) (2)種類(ある類別に属するもの)、の二つの意味があり、(1)の意味だけのことも(1)(2)両方の意味のこともある。ここは(1)(2)両方。「何らかの理由」
13 where は、副詞、接続詞、代名詞の役割があり慎重に判断せねばならない。
ここは
(1)普通の関係副詞:
in which で置き換えられる
(2)先行詞を含む関係副詞:
the place(or situation) in which で置き換えられる
(3)接続詞:
in the place(or situation) in which で置き換えられる、の三つが考えられるが、(3)。
14 特定の「あなた」なのか、一般人称の「人」なのかはここだけではわからないが、仮に「あなた」にしておく
15 it connection。現在形 find は「体験して分かっている」。
それでここの一文は
I guess that a reason is in the place in which you find the connection).
と置き換えられ、 (前文で、自分ではその関係が全く分からないが、と但し書きを付けたのと対比させ)「(繋がりを証拠立てる)何らかの理由が、貴方がその(水泳と家族崩壊の)繋がりがあるものと納得している箇所に存在するものと思う」→「貴方が納得している以上、何らかの理由はあるといっていいのだろう」となるでしょう。

訳としては「貴方が理由はあるというなら、そうなのだろう」位でしょうか。

質問者の訳文は「貴方がそう思っているなら」の力点が消えてしまっていて、賛成できかねます。
Copyright (C) 2006 ID Corporation. All Rights Reserved